【組織力向上】エニアグラムって何?

組織力を最大限に活かす強力なツール

エニアグラムは、個人の性格を9つのタイプに分類する性格分類モデルです。それぞれのタイプは、異なる動機や恐れ、欲求、行動パターンを持っています。エニアグラムは自己理解を深めるためのツールとして広く使用されており、個人の成長や人間関係の改善に役立ちます。

9つのエニアグラムタイプ

エニアグラムは、古代ギリシャや中世のキリスト教神秘主義に起源を持つ性格タイプ理論で、現代においては心理学や自己成長のツールとして広く用いられています。エニアグラムは、以下の9つの性格タイプに分類されます

  1. 完璧主義者(改革者):高い倫理観と理想を持ち、正義を重んじる。
  2. 助ける人(援助者):他者への献身的なサポートを好む。
  3. 達成者(実行者):目標達成に情熱を持ち、成功を追求する。
  4. 個性を重んじる人(個人主義者):自己表現と感情の深さを大切にする。
  5. 観察者(研究者):知識を追求し、分析的で洞察力がある。
  6. 忠実な人(懸念者):安全と安心を重視し、忠誠心が強い。
  7. 楽しむ人(冒険家):楽観的で、新しい経験を求める。
  8. 挑戦する人(挑戦者):強い意志と支配力を持ち、リーダーシップを発揮する。
  9. 平和を求める人(調停者):調和を重んじ、対立を避ける。

エニアグラムで何ができるのか

エニアグラムの活用は幅広く、ビジネスだけでなくプライベートな場面でも役立ちます。ここではビジネス面に着目し、どんな取り組みが可能か見ていきます。

自己理解の促進

エニアグラムは、個人が自分自身を深く理解するための枠組みを提供します。自分のエニアグラムタイプを知ることで、自身の強み、弱み、動機、恐れなどをより明確に認識できます。これにより、自己改善や個人の成長を促進することができます。

人材活用をより高めるためにも、自己理解を促進することは企業として重要な取り組みです。

人間関係の改善

エニアグラムは他者の性格タイプを理解する手助けをし、共感と理解を深めるためのツールです。職場でのコミュニケーションを円滑にし、対人関係の摩擦を減少させることができます。

特にエニアグラムの性格タイプを知るワークでは、様々な場面に対して、自分はどのように考えるのか、またどのように感じたのか等、ディスカッションを行います。そのため、参加者のそれぞれの内面に触れることができ、相互理解を深め、より深い人間関係の構築に繋がります。

また職場だけでなく家庭や友人同士といったプライベートにおける人間関係にも有効に働かせることができ、従業員の全体的な満足度が向上することにもつながります。

個人の変化と成長への指針

エニアグラムは、各タイプの成長の方向性やストレス時の反応を示すため、個人がどのように変化し、成長できるかを理解する手助けをします。成長時の「健康な」状態と、ストレス時の「不健康な」状態があり、個人がどのように変動するかを示します。

ストレス時に特定のタイプの特徴を取り入れ、成長時には別の特定のタイプの特徴を取り入れることがあるなど、状況によって違うタイプの特徴を示す場合があります。

また、各タイプの特徴を知る中で、それぞれが抱える基本的な恐れ、欲求、動機を明確にし、個人の行動や思考の根底にある要素を深く見ていくことができます。

そのため、今後のキャリアや成長プロセスをサポートすることに活用することができます。

実用性と応用範囲の広さ

エニアグラムは、自己理解だけでなく、ビジネス、教育、心理療法などの多様な分野で応用されています。

組織内でのチームビルディング、リーダーシップ開発、キャリアカウンセリングなど、多くの場面で有用なツールとして活用されています。

実際に、スタンフォード大学MBAコースに採用されたのを始め、CIA、モトローラ、ディズニー、ヒューレットパッカードなど大手企業が既に導入しています。日本国内ではソニーがリーダー研修として、また財務省、法務省、人事院でもプログラムが採用されています。近年では「家庭教師のトライ」や、映画にもなった「ビリギャル」の教育・指導方法としても採用もされてきています。

一般企業でも導入が進んでおり、この手法を導入したある企業では営業マンの成績が平均で20%向上したという実績もあります。

精神的・哲学的、文化や背景を超えた普遍性

エニアグラムは、単なる性格分類ではなく、精神的、哲学的な成長を促すツールでもあります。エニアグラムの知識を深めていくことは、自己認識を深めると同時に、個人がより充実した、意味のある人生を追求することにつなげることができます。
またエニアグラムにおける分類は、さまざまな文化や背景に関係なく適用できる普遍的なツールです。そのため、異なる文化圏においても、エニアグラムの原則と洞察は一貫して有効です。

まとめ

エニアグラムは、単なる性格分類ではなく、自己理解と他者理解を深め、個人と所属する組織全体を成長に導く有用なツールです。

また、10n1ミーティングへの活用、ハラスメント対策、360度評価など活用の幅も広く、使い方によって大いに役立つツールです。ぜひ、エニアグラムを活用し、全員が安心して働ける職場を目指しましょう。

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