【中級】 チームビルディングの応用
チームだけでなくマネージャーの能力向上に
目次
チームビルディングは、企業や組織にとって重要なプロセスです。基本編では、ゲームやアクティビティを通じてチームメンバー同士の信頼関係やコミュニケーションを強化する方法について触れました。しかし、中級編では、マネージャーとしての視点から、チームビルディングのさらなるメリットと、その実践方法について掘り下げていきます。
マネージャーにとってのメリット
生産性の向上
結束力の強いチームは、コミュニケーションが円滑であり、仕事の進行がスムーズになりやすいです。チームビルディングによって、メンバー同士のコミュニケーションを促し、互いの強みや弱みを把握・理解することができ、適切に役割を分担することが可能になります。メンバーを少しでも適切な役割に分担することができれば、生産性向上が期待できます。
創造力の促進
どんな人でも、それぞれ多様なバックグラウンドを持っています。多様なバックグラウンドを持つメンバーが一つの目標に向かって協力することで、新しいアイデアや革新的な解決策が生まれやすくなります。チームビルディングにおいて、自由な意見交換を促進する場を提供することで、信頼関係が生まれ、より高いレベルでの創造力の発揮が期待できます。
従業員満足度の向上
チームの結束力が強いと、メンバーは自分の役割に対して誇りを持ちやすくなります。また、所属するチームに対して、貢献しようと思う気持ちも高まりやすいです。定期的なチームビルディング活動を通じて、従業員のモチベーションやエンゲージメントを高め、離職の防止にもつなげることができます。
【中級】チームビルディングで何をするか
プロジェクトベースのアクティビティ
基本編のゲーム性の強いアクティビティとは異なり、中級編では、実際の業務に関連するプロジェクトを通じてチームビルディングを行います。例えば、新しい製品やサービスの開発プロジェクトをチームに割り当て、共同作業を通じてチームの結束を深めます。
また、社内で改善したい制度など、問題解決型のワークに取組むことも効果的です。
役割交換
チームビルディングのアクティビティの中で、通常業務とは異なる役割を経験することで、チーム全体の理解が深まります。例えば、マーケティング担当が一時的に営業の役割を担うことで、新しい視点を得ることができます。これは、チーム全体のスキルアップにもつながります。
実際の業務に近いほど理解は深まる為、ワークの設計が重要です。実際にあった事例や、今後予測される事柄など、所属メンバーにあったワーク提供が大切です。
チームコーチング
マネージャー自身もチームビルディングに参加することも大切ですが、時にメンバーの活動の様子を外から観察することも有効です。各メンバーのことだけでなく、チーム自体の課題解決力やコミュニケーション状況を把握し、今後のチームの方向性を見定めます。そして、チーム全体に対してコーチングセッションを実施します。
チームコーチングが難しい場合は、外部の専門家を活用することも有効です。外部の専門家の視点からのアドバイスは、新しい気づきをもたらすことが多いです。場合によっては、人事評価にも活用することができます。
まとめ
中級編では、チームを管轄するマネージャークラスのメリットについて述べてきました。
チームビルディングは単なるイベントではなく、組織の成功を左右する重要な取り組みです。
チーム内のコミュニケーションを活発化させ、組織全体の生産性向上につなげるきっかけとなり得ます。また、従業員の満足度向上にもつながり、職場環境をより良いものに変えていくことができます。
ゲーム性の高いアクティビティではなく、実際の業務に結び付いたプロジェクト型のワークを通すことで、チーム力だけでなく、マネージャーのマネジメント能力を高める事にもつながります。
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